Case study

更に進化したSLAM LiDAR「Hovermap ST」「Hovermap ST-X」

迅速な対応が必要とされる災害地や橋梁などの複雑な構造物、衛星通信が届かないトンネルや室内、森林などでは従来のGNSS(GPS)を利用するドローンでは運航が困難という課題があり、近年ではGPSを必要としないSLAM技術を用いた計測に期待が集まるようになりました。2022年6月には国土地理院から「LidarSLAM技術を用いた公共測量マニュアル」により公共測量としての作業規定が示され、さらに注目されるようになりました。

Case

「HOVERMAP ST」

2022年、それまでのSLAM LiDARから大きく機能拡張したSLAM LiDAR「HovermapST」がEMESENT社より発表されました。通常SLAM器は周辺をマッピングしながら自己位置を認識し点群に任意座標を与えていく仕組みとなり、公共座標への変換はVRSなどで取得した位置座標をもとに変換されます。「HovermapST」では従来器に比べると大きく位置精度が上がり、AUTONOMYやバリアシールドなどの画期的な機能も追加されました。また、2023年発表の「HovermapSTX」では照射距離が100mから300mと更に進歩しています。

 

SLAMはローカル座標のためVRS等で計測した調整点を利用しローカル座標から公共座標への変換を行います。

 

 

さまざまな計測環境に対応

HOVERMAP はリュックサックに取り付けて歩行で計測が行えるほか車やドローンにも取り付けることが可能です。ドローン飛行による許可申請を各機関に必要としないため、災害などの緊急対応などでも迅速な計測が可能です。

 

災害地でリュックを背負って計測

 

 

車両に取り付けての計測

 

 

ドローン搭載時での機能「バリアシールド」はドローン本体を仮想のバリアで包みワイヤー2㎜までの障害を検知、「AUTONOMY」は、自動で障害物を回避しながら次のウェイポイントまで自動航行を続けます。

 

GPS信号の無い環境でのフライト

 

HOVERMAP STは、従来型のドローン測量や地上レーザ測量では不可能であった環境で安全かつ精密なデータを取得します。また、測量に限らず点検分野など広い分野での可能性を秘めています。

 

バリアシールドを効かせた近接計測で細密なデータを取得

 

機器導入をご検討のお客様へ

当社ではHovermap ST及びST-Xによる計測サービスと同時に機器導入をご検討されているお客様への機器販売及びデータ処理を含めたトレーニングも行っています。価格形態や詳しい仕様、ご質問などありましたら、お気軽にお問合せください。