河川測量 現場記録
大分~神奈川の大移動計測
さんふらわ~さんふらわ~~たいようにまもられて~
こんにちは。先端計測部の中島です。一度思い出したらしばらく頭から離れないフェリーさんふらわあの歌をお届けしました。
5月16~20日の一週間で、大分県大分市、そして大移動ののち神奈川県に行ってきました。
ご挨拶に伺わせていただいた企業様には貴重かつ有意義な時間をいただきましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
~大分編~
肝属川という川での計測。海からかなり離れているというのに満ち引きがある川でした。
ですので、干潮を狙っての計測。このようなタイムアタックは久々でしたが、なかなか慣れません。
日々やってきたことの綻びが出やすいのがこういう時ですね。学びのチャンスと思って乗り越えていこうと思います。
そんな肝属川、干潮時はかなり地面が出てきました。しかし、お客さんの工事用基準点はそのぬかるみを超えた先…基準点を置きに行くために大どろんこ競歩が始まりました。
——大雨でも体験しないであろう沼歩きが今始まる——
そして、自分が知らなかっただけかもしれませんが新たな発見もありました。
考えれば当然の話ではあるのですが、水が濁る原因に魚の暴れ具合があると分かりました。
支流との合流地点に小魚が大勢で暴れまわっていて、周りは澄んで綺麗な川なのですが一部とてつもなく濁っていました。
案の定、解析班からもノイズがひどいとのこと。まさか魚によって濁りが生まれてしまうとは。事前に考えもつきませんでした。
今度からはその周辺にどんな生態の生き物が生息するかも調べないといけない…?と少々恐ろしくなりました。このままでは生物博士になってしまう。
考え出すと事前準備は無限にあり、その対策方法もきっと無限にある。一つのことをやっていても幅広いなと感じます。
その幅広さを、事業的にも広げていければビジュアルらしいなとも思います。
濁りがあり計測できた深さには影響がありましたが、成果はノイズも消去し綺麗になっています。
断面図
自然を相手に計測する難しさや事前確認の大切さを改めて感じた計測でした。
~神奈川編~
神奈川県では池のほとり、山の急斜面の計測。
もちろんレーザーは YellowScan Explorer です。
断面図(断面幅3000)
急斜面っぷりが良くわかります。登れる気がしません。
断面図その2(断面幅3000)
こちら側は少し登れそう。
約1.3haの範囲でしたが、1フライトで約15haを計測できるExplorerには小さめの範囲。斜面ということもありコース数は多くなりますがものの15分(1フライト)で終了します。
フライトのためのコースはその山に合わせ作成します。また、解析時には地面まで到達するように角度を工夫して出力しています。
山でも川でも、レーザーと付き合うために工夫が欠かせません。
そういえば、今回初めてTrimble R12iを試してみました。
Trimble R12i 試し打ちのようす
R12iは傾けていてもGCPが測れる機能が付いています。もちろん公共では使えませんが…。
通常と差異があまりなければとても便利なので、これからもたくさん検証していくつもりです。
それでは!
★今日の断面図
水墨画ぽい断面図