現場記録 基礎知識 UAVレーザ
STARLINK(スターリンク)とドローンレーザ測量
こんにちは。
本日は、UAVレーザ測量の現場で出番の多い「STARLINK」について紹介させて頂こうかと思います。┏○ペコッ
スターリンクはあのイーロンマスクがCEOを務めるスペースX社が打ち上げた低軌道衛星を利用した通信サービスです。最近では戦地ウクライナにスターリンクによる通信サービスを無償提供していることでも話題になりました。もっとも最近では「もう無償ムリ。遮断したい、、」って自身のSNSでのつぶやきのほうが話題です。
日本では2022年10月からサービスが開始されて若いキャンパーにも注目を集めているようです。
とにかくスターリンクのアンテナを設置することで、戦地だろうがキャンプ地だろうがGPS衛星不感地帯をインターネットが使える環境に整えてくれるというサービスです。
で、測量やら点検やらドローンでレーザ計測をやっておりますと多くの場面でGPS衛星の不感地帯に出くわします。もうこれは宿命のようなもので、計測班はいち早くスターリンクを導入してその恩恵に授かっているところです。
(詳細を割愛しますがドローンの自動航行は衛星通信あっての仕組みでUAV測量の安定した精度を確保する上で重要なオペレーションになります。)
@Iwate
一般的にはスターリンクの平均ダウンロード速度20~100Mbps、アップロード速度で 5~15Mbps程度とアップロード速度は遅めのようですがドローン利用には特に問題ない範囲のようです。
スマホでライン通話もOK
因みにどの程度の範囲まで衛星受信ができるかというとスターリンク受信装置より100m程度でした。最低限、プロポのある離発着場所に衛星が入ればOKなのでフライト自体には問題ありませんが基準点観測などネットを必要とする観測方法には難しいかもしれません。。
もう一つ、現時点でスターリンクは2.4GHzと5GHzのデュアル帯域(選択不可)となっていて特に無線LANの 5GHzが衛星リンクや気象レーダーに営業を及ぼすらしく電波法的に屋外に基地を設けるのはアウト〜!って事で基本的にルーターは車内設置になります。
SNSではキャンパーなど一部利用者から不満の声が上がっているようですが今のところマスク氏がキャンパーの声を聴いてくれるとは思えません。。
総務省ウェブサイト(https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/wlan_outdoor/)
ということで本日はドローンレーザの現場で活躍するスターリンクについて
簡単にご紹介させていただきました。