Hovermap 現場記録 基礎知識
愛知県愛西市 SLAMの進化がアツい
こんにちは、先端計測部の中島です。
6月20日に駅前で歩いてきました。歩バーマップ…
いえ、更に進化を遂げたemesent社の「Hovermap ST」です。
こんな人が歩いていました。
以前と何が変わったかというと、一番大きなところは点群に位置座標が自動で付与できるようになったことです。
このような反射強度の高い円盤を設置すると、処理の際に自動認識してくれます。
高輝度シートのような表面の円盤
そして、座標を測った値一覧を挿入すると、自動マッチングしてくれます。
位置座標を捉えると光の柱が…!
これがかなりの位置精度です。
GCPの位置を確かめた図 (ぴったり!!)
今回の現場でもそうでしたが、設計のための単点観測を多く行いたい場合(土地情報を得る調査)にもHovermap STはおすすめです。
一般的な環境では±20mm、屋内や地下では±15mm、近距離では±5mmの精度を誇るので、全体の環境を捉えてから必要な場所を抜き出すことに長けています。”細かい”に強い。
また、今回の駅前のような、障害物が多く、人も出入りがありドローンを飛ばすのが躊躇われる場所にも向いています。
ドローンの場合、申請作業や周辺への確認・呼びかけなどに手間と時間がかかってしまいますよね…。
そして、こんな手軽に計測ができるので、メイン計測の補備(空からでは届かない橋梁裏・高速下などの場所やU字溝などの窪み)として点を取得したい、という場合にもおすすめです。
これについては、車両でレーザー測量を行うMMSで入れない道の測量をHovermapで行ったことがあります。
今回の計測でも、屋根の裏やマンホールを正確に捉えているのでご覧ください!
屋根裏とその下の道のパース図
マンホール(右手前と右寄り奥)や集水弁
このように、以前のHovermapよりも更に位置精度を上げてきたHovermap ST。
実際Hovermapの時には数センチものずれがある場合もありましたが、Hovermap STに変わってからはmm単位のズレがほとんどです。
ただ、導入したばかりで検証し足りないところはあると思いますのでご参考までに。
早くドローンに搭載して飛んでいる姿を見たいものです。
それでは!
★今日の断面図
厚み1500断面図(左下の車止めがお気に入りです)